これは、お金の入門書だ…!

書籍の概要

タイトル:すみません、金利ってなんですか?

著者:小林義崇

出版社 : サンマーク出版 (2020/3/17)

発売日 : 2020/3/17

目次

序章 すみません、「金利」ってなんですか?

1章 「源泉徴収」ってなにが徴収されているんですか?

   源泉徴収・年末調整・確定申告の話

2章 別にやろうとは思っていないのですが……

   株や投資についての話

3章 何をどれくらい収めないといけないんですか?

   税金についての話

4章 銀行に行っても「下ろす」しかできません

   銀行にまつわる話

5章 「リボ払い」はリボルバー払い?

   お金を使ったり払ったりするときの話

6章 将来への備え、複雑すぎじゃないですか?

   保険に関する話

7章 将来もらえないって、本当ですか?

   年金についての話

補論 仮想通貨、ブロックチェーン……

   将来のお金の話

 目次はこちらのサイト(https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3703-6)より引用しました。

 

 本書は対話形式で、比較的読みやすかったです。かなり広い範囲の話題を扱っていたので、一度で全部を理解をするのはやや難しいかもしれません。

 注意としては、この書籍はお金に関する基礎的な知識を扱っているので、すでに豊富な知識を持っている人には読むだけ無駄です。とっとと専門書読め太郎です。また、稼ぎてぇんだよちくしょーってやつも、本書は別に稼ぎ方を教えるものではないので、某中田敦彦とか某DaiGoとかが推薦している本とかを読めばいいと思います!

 

中高生にも薦めたい

 まず全体的な所感として、この本は中高生にも読んでほしいなと思いました。何故かというと、お金に関する基礎的な知識が多く盛り込まれているからです。

 残念ながら、教科書で扱う内容は実践的な内容ではなく教養的な内容なので、いざ社会に出てみると必要な知識が不足している状態でしょう。株式売買や投資の話は、教科書では絶対やらないですよね。

 しかしながら、社会人になるとお金に関する言葉に出くわす機会が増えてきます。例えば、会社員になれば源泉徴収や年末調整、自営業なら確定申告など、教科書ではやらないが絶対に知っておかなければならないものがあります。また、クレジットカードや、特にリボ払いについては、その仕組みや使い方を正しく理解していないと、大きな負債を抱え、自己破産してしまうこともあります。

 というわけで、私たちが生きていく中でお金というのは切っても切れない関係であり、扱い方を間違えると人生を大きく踏み外してしまうということがあります。

 そのため、社会に出る前に本書を読んで、知ってほしいと思いました。

 

お金は諸刃の剣です。うまくつきあえばあなた自身を高めてもくれるし、反対にあなた自身を滅ぼします。

だから、「まずは知ること」がとても大切です。

(p556(Kindle版)より引用)

 

少し気になった点

 まず本書を企画した梅田氏(本書内の聞き役で、著者の小林氏にお金に関することについて聞いている)に関してだが、知識のなさが引っ掛かりました。

(て、定期預金? 何それ……?)僕はただ苦笑いを浮かべて

と、定期預金を知らないという発言があり、さすがにそれはヤバいなあと思いました。中学生でも知ってそうな気がしますけどね。もしかしたら、銀行口座を自分で作ったこともないなら、という擁護の声もあるかと思いますが

大学時代は、アルバイトをしたり口座を開いたりと

とあるので、自分の口座をしっかりと開いているんですよ。だのに、知らないのはちょっと無関心すぎじゃないですかね。

 

(ここだけの話、その部分読んで一回本を閉じました。)

 

ざっくり内容紹介

序章:金利について。定期預金の金利は通常の預金金利より少し高い。金利には固定金利と変動金利がある。

1章:源泉徴収について。年末調整、所得控除等の話。会社員でも場合によっては確定申告した方が良い。

2章:株や投資について。株で利益を上げる方法。日経平均株価やTOPIXは景気の動向を確認する上で有用。投資信託国債の話なんかも。NISAやつみたてNISAについて。

3章:税金について。公民でやる内容。

4章:銀行について。銀行の種類と特徴について。問題児梅田氏、手数料気にしなさすぎなのはちょっとヤバいぞ。社会人でそれはヤバいぞ。

5章:お金周りについて。クレカやリボ払い、キャッシング。住宅ローンは借金ではあるが、有用ではある(一括で家を買うのはほとんど場合、無理なので)。

6章:保険について。保険の種類と特徴。自分が保障してほしい内容と合致するかどうかを考えて契約すべし。

7章:年金について。国民年金と厚生年金。将来的には、年金額の減少や受給開始年齢が後ろ倒しになる可能性がある。確定拠出年金について。

補論:略。(目次読めばおおよそ内容は分かるやろ。)

 

ダイマでもステマでもないけど

内容が気になった人、読んでみたいと思った人のために、リンクを載せます。

 

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